2002 シャトー・クサラ ベッカー・ヴァレー

2008/4/19
CHATEAU KSARA BEKAA VALEY
初日
非常に珍しいレバノンのワイン。これ以来。
外観はムラサキを帯びた照りのある暗いルビー色。香りはハイトーンなスミレ、カシス。針葉樹系の香りも。タバコとか、煙とか、そういうほこりっぽいニュアンス。非常に複雑な香りで、どこのワインみたいかと問われると「ボルドー」としか答えようがない。多様なニュアンスに引き込まれる。
味わいは、こなれたタンニンと高い酸。重くなりすぎず、好きなタイプの味わいです。超微粒子のタンニンが舌に残っておいしさが持続する。時間が経つにつれて、メルロっぽいはっきりした果実味も感じられる。カベルネ/メルロのワインに時折見られる、新樽どっぷりの牛乳のようにベッタっとしたニュアンスは感じられず、適切なスキマがあって、軽やかにワインらしい味わいがおいしいです。媚びない、ストイックな味わいで、食事と合わせてこそという感じがします。キノコのパスタにピッタリで素晴らしい。
2日目
やわらかい香りに包まれる。ボルドーど真ん中ですが、雑味を感じる初日の味わいから、2日目にやわらかくまとまるところがイイですね。
普段は好んで手を出さないタイプのワインですが、しっかり造られていると思います。楽しい1本でした。使われているブドウ品種はメルロがメインと思われますが、どうでしょうか。


2002 CHATEAU KSARA BEKAA VALEY
いただきもの
カベルネ、メルロー、プティ・ヴェルドのブレンド。