1990 バルバレスコ "マルティネンガ" マルケージ・ディ・グレシィ

2008/4/6
BARBARESCO MARTINENGA MARCHESI DI GRESY
初日
透明感のある、きれいなガーネット。中心は少し赤黒く、ふちの方はオレンジがかったグラデーションが美しい。
香りはドライフラワーなバラ、牛乳、少しタバコ。乾いたような香りかと思いきや、スーッと鼻の奥に長く深く吸い込むとウエットな表情も見せる。香水のような揮発感もあったり、干し柿のような香りを感じたり、そうかと思うと、干し肉のニュアンスを感じたり。
味わいは華やかな果実味の直後にドライなタンニンがギシッと舌を噛み込み、それが心地よい。白胡椒。喉の奥の方にいつまでも熱いものがただよう、長い余韻。
これはもう、品格が違うという感じがしますね。努力のあとを見せずとも、他のあまたのワインとは立ってる位置が違うといいますか、パリッとしたスーツを着ているのしか見たことがない、ちょい不良(ワル)おやじといいますか。
2日目以降
繊細な香りはやや大人しくなって、温かみのある熟成した味わいに収束。力のあるワインだとは思いますが、18年間の熟成後では、2日目以降も同じパワーを期待するのは酷なのかもしれない。しっかりと造られたネッビオーロのワインは非常にゆっくりと熟成するということを知る、よい体験になりました。

1990 BARBARESCO "MARTINENGA" MARCHESI DI GRESY
神戸のRBにて9000円で購入