2003　チェヴォリス　トスカーナI.G.T.　コルマーノ

2007/7/9 初日 ムラサキを帯びたやや濃いルビー。粘性まずまず。香りはポンッと飛び出すカシスやブラックベリー系、バニラ、針葉樹系の新樽の香り、少しだけカカオ、コーヒー。カシスの香りが樽香に溶け込んでいて、国際品種の元気のあるゴージャスな香りは久々な感じもする。低い温度からでも豪快に香って気分が盛り上がる。 味わいはきめ細かいタンニンが果実味にきれいに溶け込んでいて、モダンな造りながら美しい果実味。陰影のある独特の酸はキャンティ地区らしい好ましさ。きっと標高は高めだと思う。濃いだけの味わいではなくて、上品に造られている印象を受けます。メルロ主体（１００％？）のワインですが、複雑さがあってすばらしい。贅沢な味わいです。 ２日目 インクっぽい揮発性の高い鮮烈な香りは健在。メルロ＋バリックのワインはあまり好んで選ばないタイプの赤ではありますが、たまにはいいですね。樽のニュアンスがカチッと輪郭を描いて、中身が軽やかに造られているところが肝心。酸が効いているんですね。それと、無理矢理抽出しなくても甘い果実味がしっかり出ているところが好みに合う。贅沢な気分になれる、おいしいワインです。

2003 CEVOLIS TOSCANA I.G.T. COLMANO VAL DI PESA 神戸のJにて4200円で購入