2004 アルタス・キンタ・リゼルヴァ アルタス・キンタ

2007/3/23
ALTAS QUINTAS RESERVA VINHO TINTO
初日
ものすごく濃いムラサキ色。粘性はそれほど高くないが、とにかく液体そのものが濃い。赤とムラサキの混じるドス黒さ。軽くグラスを回すと、ワイングラスがムラサキ色に変わる。
香りは黒系果実が暖かく香る。おおらかな香りとでもいいましょうか、硬いところがまるでなくて、言い方を変えれば”ゆるい”香り。クローブなどの黒系スパイスの香りが優勢。
口に含むとやわらかな甘さがペタッと口の中に広がる。固さとは無縁のわかりやすい果実味。暖かい土地を思わせます。シラーっぽいニュアンスがあり、動物的なニュアンスが個人的な嗜好からはちょっと遠い感じ。
南の産地でしかも平地、そういう土地を表現しているという意味では非常にポジティブに受け取れますが、もう少し鉱物的な、ミネラリィな要素が加わればうまくバランスが取れると思います。
2日目
少し冷やしてスタート。やわらかい果実味はそのままで、動物的な要素が大人しくなって素直に果実味が楽しめる。少しひんやりと感じる程度の温度がいいですね。

”旧”世界ワイン産地には個性的なワインがたくさんあるという当たり前のことをあらためて感じさせる1本でした。

2004 ALTAS QUINTAS RESERVA VINHO TINTO
VINHO REGIONAL ALENTEJANO ALTAS QUINTAS
リスボンのNにて27.95ユーロ(約4370円)で購入。
バックラベルによると、ブドウ品種はトリンカデイラ、アラゴネス、アリカンテ・ブーシェ。
アルコール度数14.5%