2004 ピノ・ノワール マールボロ ノーティラス・エステート

2007/3/18
PINOT NOIR MARLBOROUGH NAUTILUS ESTATE
初日
それほど濃くはない、黒味を帯びたルビー。ふちの方は透明感も。香りはピノらしくスキッとした揮発感をともなって、フレッシュないちご、チェリー、ブルーベリー、少しチョコっぽい香り。
最初だけシャンパーニュのような酵母っぽい香りもあったが、すぐに消え去って果実味のワインに。
味わいは香り以上にあたたかいチョコっぽい甘さと香ばしさが支配。余韻はホットなアルコール感が続いて悪くない。もうちょっと酸が欲しいなと思いますね。ただ、カリフォルニアのピノに時折見られるような、リキュール的に甘すぎる果実味には向かっていなくて、完熟寸前のほどよい雑味のようなものが奥行きを上手に演出している様子。確かにおいしいワインですが、じっくり向かい合うとややシンプルな感じもしますね。
2、3日目
不思議なことに、わかりやすい甘さが沈んで、馬力のある腰のすわった果実味が出てくる。確かに酸は不足気味ですが、イイトコのブルゴーニュだと言われてもフムフムと言ってしまいかねない芯の強さがあります。これ以上置いても良い方向には行かないと思いますが、しかしこの力強い骨太の果実味はおもしろい個性だと思います。


2004 PINOT NOIR MARLBOROUGH NAUTILUS ESTATE
ハノイのWHにて361,000VND(約2620円)で購入