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2004 ピノ・ノワール "テート・ド・キュヴェ" ピカディ |
2007/2/24![]() 初日 意外に薄めの透明感あるルビー。香りはほんの少しのゴムっぽさと、非常に凝縮感のある赤〜黒色のベリー系果実香。ポートワインかと思うほどの甘くて力のある香り。冷蔵庫を出し入れして少し温度を下げると、生肉とか血のような野性的な香りが加わって締まりが出てくる。 味わいはヌルリとしたタッチの舌触りに強力な果実味の甘さが広がる。舌を”わしづかみ”にするようなパワフルでジャムっぽい甘さ。一方では透明感のある濃すぎない味わいもあって、個性的なバランスのピノだと思います。果実は完熟で収穫し、その分だけ凝縮はしているが、その後の造りはサラッと仕上げているような、そんな雰囲気。酸があって繊細なピノを好む人には果実味が強すぎると感じるかもしれませんが、1つの方向としてこれは完成度が高いと思います。雑味感があって奥行きのあるすばらしいピノです。 2日目 このワインは温度によって本当に表情を変える。少し温度が上がると新鮮なイチゴジャムのような香りがしたり、少し冷やすとりんごの芯とか細い木の枝とか、そういう雑味感が増してくる。初日にはあまり感じませんでしたが、ギリッと締めるような強靭な酸とタンニンがあって、陰影が豊富なワインだと思います。極上のブルゴーニュのように妖しく魅せる要素は少ないですが、個性的で説得力のあるおいしさだと思います。 |
2004 PINOT NOIR "TETE DE CUVEE" PICARDY パースのVCにて50AUD(約4700円)で購入 |