2000 ヴィーノ・ノーヴィレ・ディ・モンテプルチアーノ・リゼルヴァ ファットリア・デル・チェッロ

2006/11/8
VINO NOBILE DI MONTEPULCIANO RISERVA
初日
赤黒く濃い外観。粘性もすごい。ふちの方は少しだけ透明。香りはドバッとあふれるざっくりした果実味。いかにもトスカーナ。スミレとか、プルーン、すもも。超完熟いちぢく。香りのヴォリュームはすごいが、なんとも垢抜けない香りがする。古い家にお邪魔した時のような、説明しにくい雑味感のある香り。
味わいは柔らかいタンニンと大柄な果実味。そしてキャンティっぽい酸。パンを必要とする、ほどけないタンニン。味わいの引き締まったピノなどとは対照的。現代の新世界ワインが当然のように備えている清潔感とか果実の凝縮感とかリッチな雰囲気とか、そういうところからは非常に遠いところにある1本です。 そういう意味でとても個性的。これを積極的に楽しむにはかなりの経験が必要だと思いますし、ある意味ではワインの世界の広さを思い知ることになりますね。
2日目
自然に立ち昇る柔らかい香りは変わらずに良い。ダイレクトに渋酸っぱいニュアンスはサンジョベーゼならではですが、好みは完全に分かれるでしょうね。私は土地とぶどう品種の個性が感じられて好きですが、かといって毎日これといわれるとツライ。


2000 VINO NOBILE DI MONTEPULCIANO RISERVA FATTORIA DEL CERRO
ハノイのVにて29.75USDで購入