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2001 ロッソ・デル・コンテ タスカ・ダルメリータ |
2005/8/12![]() 初日 紫がかった濃いルビー。粘性がすごい。あまりにも粘性が高いため、グラスを回すと紫の色付きガラスみたいになってしまう。香りははじめは絵の具バケツに顔を突っ込んだような、シラーっぽい香りでしたが、すぐになめらかで妖艶な果実味があふれ出してきて安心する。カシスや超完熟のブラックベリー、バニラ、カカオ、チョコ。紫色の外観が連想させるのか、スミレのエキスのような濃い香りも。 味わいは酸が低くて、ソフトな口当たり。でもフラットな味わいでは決してなくて、きめ細かく温かみのあるタンニンと、たっぷりと甘い果実味のバランスが素晴らしい。ジャムのように甘いのですが、締まったタンニンがだれないようにしっかりサポートして、そのバランスがすばらしい。ただ濃く造っただけではないんですね。ぶどうの持つポテンシャルを熟知した上で、その良さを最大限引き出したような、そんな完成度の高さを感じます。品のある紫系の果実感がこのエローロを思い出させますが、モダンでこなれた味わいでははるかに上をいく。過去最高のシチリアの赤だと思います。これはおいしい。 2日目 スミレ的なニュアンスが影を潜めて、ソフトで果実感のある味わいに収束。ちょっと持続力不足というか、単に少し複雑さがおちたというか、そういう変化。でもおいしいですね、鮮度のある果実味が印象的です。 |
メモ 2001 ROSSO DEL CONTE CONTEA DI SCLAFANI D.O.C. TASCA D'ALMERITA REGALEALI ハノイのVにて47.04USDで購入 |