1997 バルベーラ・ダスティ・スペリオーレ "ピアノ・アルト" バーヴァ

2005/5/25
BARBERA D'ASTI SUPERIORE"PIANO ALTO" BAVA
かなり濃くてムラサキを帯びたルビー。ふちの方にやや透明感があるが、それでも熟成期間を感じさせない濃さ。
香りはみっちりと詰まった、やわらかい黒系果実の香り。カシスとブルーベリーが混じった感じで、きれいに熟成したボルドーに近い。温度高めでサービスされたためもあってか、香りが非常にやわらかく感じられる。果実香と品のある樽香がつなぎ目なく、でも完全に溶け合うわけでもなく存在する、そういう香り。
味わいはソフトな甘みときめ細かいタンニンがまろやかに溶け合っていて、文句なくおいしい。ボディがあって充実感がすごいのに、輪郭には微妙なあいまいさがあって、ちょっと珍しいバランスと思う。もう少し若いうちに飲んでギシギシした感じを味わうのもおもしろいかもしれない。酸の低い97のヴィンテージを思う。
しっかり煮込まれたオッソブーコと最高の相性。それでもこの日一番のサプライズは鴨肉とドライトマトのリングイネ。これはうまい。このパスタには久々にやられたと思いました。


メモ
1997 BARBERA D'ASTI SUPERIORE"PIANO ALTO" BAVA
ハノイのVで70USD