1989 ゲヴュルツトラミネール ヴァンダンジュ・タルティブ ドメーヌ・ショフィット

2004/5/8
GEWURZTRAMINER VENDANGES TARDIVES DOMAINE SCHOFFIT
初日
外観は透明感のある濃い山吹色。とろみがすごい。香りは濃いハチミツ、あんす、ライチ、派手な花、ミルクティーなどの複雑な香り。一言で言うと「甘くておいしそうな香り」なのだが、ものすごくたくさんの香りで構成されていて、それらのどれもが突出することなく、非常に複雑。
口に含んだ瞬間に甘い味わいがものすごいスピードで広がる。さわやかなハチミツとマーマレードを一度に口に含んだような。さらにその後、飲み込んだ後の味わいから余韻への流れがおもしろい。甘さがすっと消えて白い花のようなニュアンスが現れ、甘さに代わって絶妙な苦さと渋さが心地よく、長く続く。口の中はべたつくことなく、おいしい余韻は味わいから香りへスッと移行する。アルコール感からくるヴォリュームも豊富で、ふくよかなニュアンスもある。いやー、すごいワインです。89はアルザスの当たり年とのことですが確かにすごいです。うまいです。
2日目
熟成させた甘口ドイツワインのようなねっとりした味わいに収束。さすがにゲヴュルツ特有の華やかな香りは後退。ヴィニタリーで飲んだレンテンナーノのヴィンサントに似た感じもある。
購入する時点でちょっと噴いた跡があり、状態が心配な1本でしたが、素晴らしい状態で大満足でした。

10日後
ねっとりした甘さを酸がいい感じにサポートして、まだまだおいしい。これまで出会った甘口ワインの中でもこれは出色の出来。ほんとにいい買い物でした。



メモ
1989 GEWURZTRAMINER VENDANGES TARDIVES DOMAINE SCHOFFIT
神戸のKにて5000円で購入
アルコール度数14%