1996 ヴィラ・パットーノ モンフェラート・ロッソ レナート・ラッティ

2004/2/14
VILLA PATTONO RENATO RATTI
初日
驚異的に長い良質のコルクにまず驚き。しっかりとスクリューを差しているのに、なかなか手ごたえが「軽い感じ」ならないのにはびっくり。コルクにはワインの名前もヴィンテージもしっかり刻印されていて満足感が高い。
外観は透明感のある赤みの強いルビー。縁の方はちょっとオレンジ色。粘性結構あり。香りはラズベリーのような赤系の果実香と白かびチーズのような熟成香。熟成したブルゴーニュのよう。味わいは酸とザラッとしたタンニンが結構あって、基本的にしっかりした造りを想像させる。やわらかい果実味とさらさらと長く続く余韻が印象的。バルベーラをメインに何種類かの品種のブレンドとのことだが、それらがワインの味わいにどこか捉えどころのない不思議な奥行きを与えている。ややピークを超えつつあるかな、という味わいではあるが、その寂寥感がなんともいえない。
2日目
熟成香がいい感じに弱くなって、しっとりとした果実味と繊細なタンニンがバランスしている。ローズマリーの効いたミートソースにぴったり。少し温度を上げて飲むことによって、甘い香りとなめらかな長い余韻をさらに強く感じ取れるようになった(初日からもう少し温度高めで飲むべきだった)。いいですね、造り手の底力を感じるような、美しく熟成した1本でした。


メモ
1996 VILLA PATTONO MONFERRATO D.O.C RENATO RATTI
神戸のRBにて2800円で購入。
ビール瓶かと思うような茶色の瓶はちょっと珍しいかも。