1990 リースリング グランクリュ ヘングスト ジョスメイヤー

2003/8/31
ALSACE RIESLING GRAND CRU  HENGST JOSMEYER
初日
コルクを抜く前の湿気た黒いカビがすごい。ちょと液モレ気味。ワインの色は薄くて明るい健全なレモンイエロー。もう少し赤や金色が入っていると思っていたが。粘性もほどほど。
香りはレモン、グレープフルーツなどの黄色系の香りと少しの石膏や紙粘土っぽいニュアンス、ハチミツなど。みかんやキンカンなどのオレンジ系の暖かい香りも。口に含んだ瞬間に舌の上にほのかな甘さが広がる。白い花やヨーグルトのような爽やかなニュアンスにオイリーな余韻。
決して古酒っぽい枯れたニュアンスだけが前面に出ているわけではない。でもこれは古酒にしかない危ういバランス。13年間の年月を想いながら楽しむのは、なんともいえずいいもんです。
2日目
紙粘土っぽい熟成香が消えて昨日より若々しい印象。ベースとなる酸がしっかりしている。確かに下り坂にさしかかっている味わいだが、(液モレの様子から)心配していたようなダメージはなく、おいしくいただけました。全体のストイックな印象は同じ造り手のピノ・ブランと重なるところがおもしろい。
3日目
オイリーな香りと味わいが優勢に。ようやくリースリングの古酒っぽくなった。控えめな甘さがあって上品。13年前のブドウで出来たワインが3日目でもヘタラないっていうのは、やはりポテンシャルが高いってことなんでしょうかね。


メモ
1990 ALSACE RIESLING GRAND CRU HENGST "CUVEE DE LA ST-MARTIN"
JOSMEYER
大阪のCで購入3990円