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1995 ミッレ・エ・ウナ・ノッテ ドンナフガータ |
2003/1/31![]() かなり黒っぽいルビー。縁の方はちょっと透明でムラサキ。粘性も高い。 香りはブルーベリー、チョコレート、エスプレッソなど。心地よいアルコールの 揮発感をともなって、それぞれの香りがゆっくり立ち上がる。 味わいは最初に軽い渋みがきて、その後ざっくりした果実の甘さとタンニンが 口の中に広がる。余韻はしつこくなくて割とあっさり。アルコール感がまだまだ しっかりしており、ホットな感じで飲み応えがある。バルベーラ?ってな感じ。 ほぼネロ・ダヴォラ100%のワインで、相当に樽を効かせた造りと思うが、力強い 果実味と適度な熟成でタンニンがきれいに溶け込んでいる。 カベルネのようなギュイ感がなく、やさしい飲み口がシチリアらしく素直におい しい。全体の印象は同じブドウのこれと似ている。 シチリア最高峰の赤との期待の大きさから、そびえ立つような、仰ぎ見るような ワインを想像したりもしていたが、実際はバランスよくおいしくまとまった 愛らしい感じのワイン。非常に少ない経験の中での感想だが、ネロ・ダヴォラ ではこれ以上のワインは出来ないんじゃないかな、というぐらいの完成度とともに、 複雑さにおいての限界のようなものすら感じられる。とにかく、シチリアードイツー 日本と旅してきた貴重なワインとの出会いに感謝です。 |
メモ 1995 MILLE E UNA NOTTE DONNAFUGATA 兄よりゴチワイン(ドイツで購入とのこと) |