1994 ピノ・ネロ ロッケ・ディ・マンゾーニ

2002/10/2
PINO NERO
初日
さすがに立派な長さのコルク。
色は縁に向かって綺麗なグラデーション。中心は結構濃いルビー。 粘性がすごい。細ーい脚。
香りはまさに高級ブルゴーニュ。どこかで経験した香りのはずだが、どれかと言われるとピンとこない。 木の幹の皮の香りとすがすがしいハーブの香り。ミント、セージ(?)など。 いろいろな香りが高い揮発感を伴って香水のように立ち昇る。 ピノらしく「探しに行く」必要のある、奥ゆかしい香りの出方。
味はタンニンが丸くなっていてなめらかだが、アルコール感と酸が余韻を引き締める硬質の味わい。 時間が経つとカラメルのような甘い香りが出てきた。 まだまだ熟成しそうな感じもするが、果実味が細いので、これぐらいで楽しむワインかな。明日の表情の変化に期待。
2日目
冷蔵庫から出してすぐに、低い温度から甘い香りが立ち上がる。ますます開いている!
引っかかる感じがまったくなくなって、ひたすら甘くておいしいワインに変化。樽に由来すると思われる 強いタンニンとそれに負けない果実味はなんだかカリフォルニアのカベルネのよう。底力のようなものを感じる。 うーん、これはおいしい。もったいなくて飲むペースを落としてしまう。CPはというとボチボチな感じもするが、やはり それなりの中身がある。(これぐらいの値段帯で満足度が値段通りであることは意外に少ないと思う)
3日目
さすがにちょっと元気がなくなったが、やわらかくておいしい。余韻の酸がちょっと辛く感じるようになった。
ここの作り手は樽香を効かせた作りをするとKの大将から聞いていたが、想像以上の出来。ロッケ・ディ・マンゾーニ の他のワインをKに探しに行こう。


メモ
1994 PINO NERO DI VALENTINO ROCCHE DEI MANZONI
神戸のKで購入4800円
この年5207本作られたうちの2315番。