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1991 サントネー プルミエ・クリュ "クロ・デ・グラヴィエール" アドリアン・べラン |
2002/9/27![]() 初日 しっかりしたルビー色。縁の方はかなり透明できれいなガーネットのグラデーション。 透明感があって美しい。香りは慎ましいながらも、りんごの香りがすごい。生のりんごを 丸かじりしたときの香りというか、りんごの芯の部分の未熟な感じの香りというか。 あとはラズベリーとか梅とかチェリーとか。でも決して甘い果実香はしない。すがすがしさすら感じる酸味。 いやはやこれは、どうやってもホントにりんごの香りがする。こんな赤ワインの香りは初めて。 口あたりにはまだ心地よい酸味があって、サントネーのポテンシャルらしきものを感じる。ここでも りんご丸かじり感大。ただし、余韻にはなんともいえない木製の余韻がある。酸とバランスの とれた丸いタンニンを感じる。そしてちょっとほろ苦い。 若くてしなやかでポキッとは折れない小枝のような香りは相変わらず。この若木感がサントネーの個性なのかどうか。 牛乳を木の床にこぼしてモップがけした時のような(どんな香りだ!)なつかしい臭い香りもする。 いずれにせよ個性的で、おもしろく熟成したピノ。食事には好相性。しかし単体で楽しむワインではない。 ブルゴーニュのピノの幅広さを思い知らされる1本。 2日目 全体の雰囲気はあまり変わらないが、相変わらずりんごの枝が付いてるところの香り。 クラシカルなピノとしていい経験にはなったが、それだけだったという噂も。 |
メモ 1991 SANTENAY CLOS DES GRAVIERES ADRIEN BELLAND オークションで2600円 |