1996 リースリング "アンドロー" マルク・クライデンヴァイス

2002/7/31
RIESLING  MARC KREYDENWEISS
初日
ドメーヌ名やヴィンテージの入った長いコルク。色はうすいきれいな金色。 香りは油粘土、紙粘土。がんばって果物の香りを探すとグレープフルーツ。 完璧にひねたリースリングの香り。味はまだ酸があって、ヨーグルトとグレープ フルーツ。乳酸菌飲料?のような長い余韻が口の中にとどまる。 どこかで経験した余韻だなと思えばこれはまさにシェーブル(山羊乳のチーズ)。 少し時間がたつと粘土っぽさが後退して「おかき」のような香りに。(単に香りに 慣れただけか?)香りはひねたリースリング、味はちょっと失敗したピノ・ブラン。 この個性的な香りと味わいがテロワールを表現しているとすれば珍品だが、まぁはっきり 言えばこれはきっと「売れ残って奥の方から出てきた飲み頃をすぎたワイン」でしょう。
「80年代の貴重なリースリングです」といわれて出されたら「おぉ!酸がしっかり 残っていてまだ飲める!」とか感動しそう。 ワイン初心者に「これが熟成したリースリングの典型です」って説明したら2度と飲ま ないだろうな。
2日目
思い切って少し残しておいたら、なんと普通においしいリースリングに収束している! 特徴のある酸が和らいだら、いい意味でのオイリーさだけが残った。味噌を効かせた パスタに良く合う。いったいどういうワインなんでしょ、これは。


メモ
1996 ANDLAU RIESLING MARC KREYDENWEISS
神戸のKで購入500円(ハーフボトル)
大将はちゃんとテイスティングしてからこの値段を付けたんだろうな。正直な店だ。